予報士試験 独学で合格!

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合格体験記
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62歳で気象予報士に一発合格した私がその秘訣を完全披露

 私は2022年8月実施の第58回気象予報士試験で一発合格しました。

 サラリーマンをしながら時間を削り出し、難関といわれる試験に独学で合格した私の体験をここにご披露します。

 社会人で気象予報士を目指す方、高齢でチャレンジする方の参考になればと思います。

 私のプロフィールはこちら

なぜ気象予報士試験を目指したのか

 私は農学部出身の農業技術者で、府県の公務員として38年間働き、今は農業関係の団体で嘱託として後輩の研修や指導に当たっています。

 公務員時代に台風や大雪、大雨で農家が被害を受けるたびに、何とかする方法はないのか、事前に防ぐことはできないか、ということを考えていました。

 コロナ禍でテレワークなどの時間ができた、今の職場で資格取得を督励された、などあって、気象予報士試験に一度チャレンジすることにしたのです。

計画を立てる そしてどんどん修正する

 一応理系ではあるのですが、生物学・化学なら何とかなるが、気象については、中学時代(約50年前!)にちょっとやっただけ、一からの勉強になる覚悟が必要です。

 とはいうものの、お金はかけたくない、時間も限られる、というなかで、独学でチャレンジすることにしました。

 2021年秋にそう決意した私は、2022年8月の第58回気象予報士試験での合格を目指し、次の3点を心がけて、取り組むことにしたのです。

  ○ 計画を立てて着実に実行する。但し、毎週時点修正する。

  ○ 怠けないために、ペースメーカーとなるものを決める。

  ○ 集中して勉強できる時間を作る

ユーキャンをペースメーカーに勉強開始 

 さて、何から勉強を始めるか、全くどんな問題が出るのか、わからない中で、質問や添削をしてくれる通信講座に目をつけ、まずはやってみようとユーキャンの通信講座に申し込みました。

 ユーキャンの講座はテキスト4冊(一般知識、専門知識、実技2冊)、過去問直近6回分(解説付き)、それにDVD2枚などが送られてきました。

 ユーキャンの特徴は、「学びオンラインプラス」という会員制のサイトで電子メールで質問ができること、添削課題(実技除く)もネットで提出できること、サイト限定のミニ動画やWEBテストがあることです。

 テキストはわかりやすく書かれていて、初心者にもわかりやすく、区切りでは添削課題を出すことで、進捗状況がはかれることから、順調に進んでいるように思えました。

初めての過去問 → 戦略の練り直し

 2021年10月から始め、年末には、ユーキャン提示の計画にほぼ沿う形で一般のテキストを終え、専門のテキストの中頃まで進みました。

 意外に楽勝、と思ったところで、年末の休みに一般の添削課題をやり直してみたところ、最初に出したときに比べて、成績が悪い、年のせいで忘れやすくなっているのか?

 お正月に、ユーキャンに同梱されてきた、第50回の一般知識の過去問を時間を計りながら、試しにやってみました。

 結果は15問中8問正解、時間もぎりぎりで、全く歯が立たず、回答を見ても、「何これ?」という感じ。時点修正どころではない、大幅な計画の修正に迫られました。

参考書、問題集で補強しながら過去問の傾向をつかむ

 私のとった方法は、以下の通りです。

  ○ ユーキャンは今までのペースで進めるが、復習には時間をかけない

  ○ ユーキャンの問題と過去問は傾向が違うので、過去問付きの参考書を探す

 早速本屋へ行って、参考書・問題集を見た上で、練習問のほとんどが過去問からひいている「らくらく突破気象予報士簡単合格テキスト(学科一般知識編)」を購入しました。

 ユーキャンで専門と実技のアウトラインをつかんだ上で、一般はユーキャンを離れ、「らくらく」で過去問をやり、できないところは解説と本文をみて、確実に実力をつけるよう進めました。

実技対策 → 記述や作図を独学で進めるのは難しいか

 その後、ユーキャンで知識を習得し、「らくらく」(専門知識編、実技編ものちに購入)で過去問を通じて確認するというやり方を進めてきました。

 ユーキャンの復習を捨てたことで、ユーキャンの専門は早々に終了し、1月の本試験を見送った(元々受けても通る実力でなかった) ことで、2月からユーキャンの実技に入ることができました。

 ところが、いざ実技にかかると、5択式の一般や専門とは全く違う代物であることに気づき、愕然としました。

 問題のうち、文章で答えるもの(記述式)や作図をしたり、天気図から読み取ったりと、まさに実技が多くの部分を占めており、自分の答えが正解かどうかわからないという事態が生じ始めました。

 特に、過去問で公開されているのは解答例でしかなく、そこに至る経過や数値が明示されていなのです。

 ユーキャンの過去問集には解説がついていて、それなりには助かったのですが、ときどき疑問に思う解答もあり、ますます悩みが深まりました。

 困ったときにネットを見ていたら、「めざてんサイト」というサイトを見つけ、一度のぞいてみることにしました。

「めざてん」との出会い → 過去問こそ最高の参考書

 「めざてんサイト」は北上大さん(筆名)という気象予報士さんが個人でやっているサイトで、気象予報士試験の受験者を応援するサイトです。

 「めざてんサイト」では過去問を解き、そこから学ぶということに力点を置かれていて、また掲示板で受験生たちが過去問についての質疑が活発に交わされるなど、予報士試験での合格を目指す人たちが多数参加されていました。

 めざてんサイトはこちら

 私もこのサイトに登録し、手持ちより古い過去問を入手したり、北上さんからの「めざメール」を通じて学んでいるうち、次のことに気づきました。

 気象予報士試験は何よりも過去問をやることが大切、過去問が最高の参考書である。

 そのほか、私がよかったと思う参考書はこちらをご覧ください。

実技の過去問で一般・専門も得点アップ この勢いで本番へ

 ここから先は、また計画を大きく変更し、ひたすら過去問をやることに徹しました。

 土曜・日曜は模擬試験式にそれぞれ1回分の過去問(一般、専門、実技2問)を解き、採点。平日は電車の中で間違ったところの復習を徹底してやりました。

 手元にあったユーキャン同梱の直近8回分の過去問を4周やり、特に記述問は自分の解答と解答例を表にして、どこがちがうか比較し、どういう表現を使うのがいいのか、研究しました。

 そのときに使った独自のやりかた「四列表」については、こちらにくわしく説明しています。

 そうすることで、特に実技の問題から一般や専門の不十分な知識が補充され、少なくとも一般と専門は合格できそうな感じがするようになったところで、8月の本番を迎えました。

いざ本番、新傾向に唖然とするも過去問力で合格GET

 2022年8月21日(日)、暑い日、大阪会場で私は受験しました。

 一般、専門を終えて、この2科目は合格できたという手応えがありました。

 実技1も過去問をやりまくったおかげで、時間に余裕があり、10分ぐらい見直し時間ができるほどでした。

 「ひょっとするとこれはいけたかも」と思った実技2、よく見る日本海低気圧の天気図の問題で、問2までは普通に進み、問3で「なんじゃこりゃ!」

 ブレットシュナイダーの風浪の関係式? 図も見たことのない図だぞ?

 ここで問3を後回しにして、問4に向かい、残り10分で問3に逆戻り。わからないなりに何とか埋めました。

 過去問対策だけではダメなのか、いや問3の配点はせいぜい20点、埋めた分で10点にならないか。

 残りの80点分で8割とれれば滑り込めるかも。

 迎えた9月30日の合格発表。休みを取って、ネットで合格発表がのる。大阪会場の自分は受験番号400xxx… あったあ~。62歳で知る久々の合格の喜びでした。

気象予報士試験は専門的な知識なしでも取り組める

 ここまで、独学で一発合格した私の合格体験をご披露しました。

 気象予報士試験は、専門知識が事前に全くなくても、ちゃんと勉強すれば、合格できる試験だと思います。

 ですが、特に実技試験は時間がない中、あらゆる知識を動員して取り組まないと対応できない、厳しい試験でもあります。

 これからチャレンジされる方には、私の体験記を参考に、是非集中して取り組んでいただきたいと思います。きっと努力が報われる日は来ると思います。

 独学の私が使った参考書はこちらをご覧ください。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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